ビールらゔぁー

クラフトビールにはまった人が日々おすすめを綴るかんじです。バーで飲むと「うまい!」以外の全ての感想を忘れるので宅飲みレビュー中心です。クラフトビール以外も全然飲みます

サッポロ「魅惑の黄金エール」

ローソンで見かけたので買った。限定醸造らしいですよ!
これは当たり! IPAとかが好きな人におすすめなエール。

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濃い黄金色のビール。
微かに感じるベルシャンエール風な麦芽の甘みと、濃い目のアロマホップが醸し出す香りと苦味。ビール好きにはたまらないビールなのではないか。

エールの華やかさと、ゴールデンエールだけあってアルコールは大手ビールにしては高めの7%、爽やかな苦味が合わさってコクがありながらも、日本の蒸し暑い環境でも美味しく飲めるビールに仕上がっている。

第一弾のときには400円台だったようだけど、今回の復活販売である350ml缶は普通に230円程度で購入できる。
400円だったらタップのあるバーにでもいって別のゴールデンエールを頼むかなーといった感じだけど、230円でこれが飲めるのは素晴らしい。インポートビールや小規模ブルワリーのクラフトビールなんかは、どうしても輸送や在庫消費速度の都合上パッケージ販売されているモノの味が落ちていたりする。最近は多様なビールを扱うお店が増えたけど、「……アレ? こんな腑抜けた味だったっけ?」みたいなことも少なくない。そこらへん大手は強いよなーといった感じがしなくもない。

この味ならおつまみはしょっぱいものの方が合うはず、なのでこれからの季節は野外でのBBQなんかのお供に最高! とはいえ、香りを楽しむためにも一旦グラスに注いでから飲みたいかなぁ。

ただし缶ビールにしてはアルコールは高めなので、飲みすぎて醜態を晒さないようにしたい。


まだ復活版のAmazonでの取り扱いはないようだ……

ビールの科学―麦とホップが生み出すおいしさの秘密 (ブルーバックス)

ビールの科学―麦とホップが生み出すおいしさの秘密 (ブルーバックス)

スーパーでも簡単に買えるクラフトビールメーカー COEDOの「瑠璃」

胸のすくような爽やかな香りのピルスナー

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綺麗な檸檬色です。
炭酸は細かいです。そのため、口あたりが軽やかでスムーズに飲めます。麦芽の甘みははっきりと感じますが、ベタつくほどではない。強くはないですが、しっかりとした苦味が全体を引き締めてくれています。
花を連想させるフローラルなアロマといい、チェコのピルスナーと同じ系統で作られているのだと思います。苦いビールが苦手な人でも楽しめるのではないでしょうか。

日本の気候に合わせて、全体的に軽やかな印象ですがしっかりとしたコクがあり、後に引く香りと苦味があるので「青島」などのように水っぽい感じはしません(青島、僕は結構好きですけどね)。
夏に限らず、一年を通して美味しく飲めるビールだとおもいます。

コエドのビールは流通を強化しているのか、最近はコンビニやスーパーでよく見かけます。特にこの瑠璃と伽羅は頻繁に見かけて、かつ美味しいのでおすすめですね!

キリンビール発のエール 「GRAND KIRIN THE AROMA」

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日本の大手ビール会社にしては珍しいエールタイプのビール

大手ビールにしては珍しく、(上面発酵)のエールタイプ。
と言っても、実はキリンのビール工場内にあるレストランでは限定醸造しているエールビールが飲めたりはするので、ノウハウ自体は生き残っていたのだとおもう。つい先だってはヤッホーブルーイングへの投資なども行っていたので、エール方面の技術的研究を進めている最中なのだとおもう。今後が楽しみである。

手探り感はあるが、ラガー好きでも安心して飲めるビール

エールビールらしいフルーティな香り、抑えた苦みと小麦由来の甘みとコクが美味しい。後味を炭酸をホップの香りが嫌みなくしめてくれる。

キリンビール最大の麦芽使用量※がもたらす豊潤なコク。 この一本のために開発された「ディップホップ」製法で引き立つホップの香味と余韻。これらをかつてない高い次元でバランスを実現させました。麦芽由来のしっかりとしたコクに寄り添うホップのスパイシーな香りが、最後に心地よい余韻となって消えていく。 コクと香りを贅沢に愉しめる、満足感ある一本。

キリン公式より

全体的に抑えた味わいで、非常にバランスよくまとまっているビールなのではなかろうか。流石はキリン。

僕はもうちょっとこってりと芳醇なエールの方が好きなんだけども、好みを抜きにしてもなかなか美味しいビールだと思う。

タイプとしては、同じ大手ビール会社のサッポロが出した「薫り華やぐヱビス」と似ているかな。
こちらの方がエール的な香りや、麦芽のコクが強く出ているかもしれない。反面、エビスの方がホップと味わいの繊細なバランスが上な気がする。

最近の、おっかなびっくりとクラフトビールブームに乗ろうとしている大手の動きはなかなかはがゆく、面白いと思う。

常陸野ネストビール ヴァイツェン

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一般流通を強化しはじめたのかな? 常陸野ネストビール

最近、普通の酒屋やスーパーで常陸野ネストビールをみかけることが増えてきました。
ついせんだっても、僕が時々行くVector Beer Factoryでコラボレーションイベントをやっていましたし、盛り上がっているのかもしれません。

なお筆者はヴァイツェンが微妙に苦手なもよう

前書きとして、筆者はヴァイツェンがあまり好きではありません。なので評価に対して何かしらのバイアスがかかっている可能性があります。

評価

ヴァイツェンとは、小麦麦芽を原料としたビールのことです。しばしば、酵母の濁り(白濁)を残して作るためにヴァイス(白)ビールとも言われます。
ヴァイツェンとホワイトエールの違いは、後者がベルギー原産でコリアンダーやオレンジピールなどのスパイスを加えるところにあります。

さて、常陸野ネストのヴァイツェンですが、正直なところ……うーんという感じでしょうか。
ヴァイツェンと言えば、よく言われるのは「バナナのような」などと言われるエステル臭が特徴ですが、この個体ではそれがあまり感じられません。

とはいえ、あのエステル臭が苦手な僕とすれば逆に飲みやすくもあり、同時に物足りなくもあります。

口当たりは甘くまろやかです。むしろ記憶にあるよりも甘い。しかしあの独特の香りが弱い……
基本的にはすごく美味しいビールです。しかし(当たり前ですが)やはりちゃんとしたお店でタップから注いで飲んだ時の味わいを期待してはいけない。

ビールは繊細なので、流通過程、あるいは店頭に並ぶまでの扱い次第で簡単に劣化してしまいます。今回僕が飲んだ個体がそういった物だった可能性は多いにあります。
が、同時に安定した品質で流通させる大手ビール会社の力を感じざるを得ません。

色んなお店で後何本か飲んでから結論を下したいとはおもうのですが、500円近い小売り価格でこういったバクチっぽいことをするのであれば、ちゃんと管理されたタップの置いてあるお店で飲むほうが、値段も変わらずに美味しく飲めて最高だよな……などと考えてしまう次第でありました。

常陸野ネストに限った話ではありませんが、クラフトビールは店頭のボトルで飲んだだけで評価を決めてしまってはいけないんだなぁと、改めて難しさを再確認した感じですね。


しかし、たまにはちゃんとビアバーで飲んだ写真をあげたいとiPhoneで撮るわけですが、最終的に酔っぱらって帰るせいでどれがどれだかわからなくなるのは悩ましいところですね。

ローソン限定販売のクラフトビール 「僕ビール、君ビール。」

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たまたまローソンに立ち寄って見つけました。
ヤッホーブルーイングの新作!(というよりは去年のものの再販らしいですが……)

なんとなく限定っぽさを感じてその場で買いましたところ、やはりローソン限定の販売で、醸造本数も少ないようです。

「僕ビール、君ビール。」 味の評価

「プシッ!」と缶を開けた瞬間に、比喩ではなく、周囲にホップのアロマが広がります。鮮烈な香り、IPAを彷彿とさせますね。
もうこの時点でIPA大好きの僕はこのビールを好きになりました。

グラスを口に近づけると、さらに強くホップの香りを感じます。
広告が苦みを推していることや、IPAのような、仄かに柑橘を彷彿とする香りから、同社の「インドの青鬼」のような強い苦み*1がくることを想像していたのですが、以外にスムーズな口当たりです。香りと、麦芽の甘みやコクを感じた後、後から嫌みのない苦みを感じます。
段々酔っぱらってきてわけがわからなくなってきましたが、おおむねそういう印象です。

アルコール分も5%で、炭酸もそれほど強くありません。なので、ビールの苦みやツンツンとした味が苦手だ……という方でも純粋に、フルーティなエールの香りを楽しみながら飲めるビールではないでしょうか。

華やかな香りと、見ての通り可愛らしいパッケージ。

ここ最近、色々なクラフトビールを飲み、またCOEDOや日本クラフトビール株式会社のように一般流通を意識した醸造所が増えているおかげで、相対的にヤッホーブルーイングの評価が下がっていましたが、やはりここのセンス、一般消費者も取り込もうとするバランス感覚は流石じゃないでしょうか。
値段は260円くらいです。

ヤッホーブルーイングのビールは一通り飲みましたが、「僕ビール、君ビール。」には上位レベルのラブを感じます。

このクオリティで260円なら文句なし、限定品なのでビール好きならなくなる前に一度試してみても良いのではないでしょうか?
いや、本当に限定品なのがもったいないビールですね。

公式ページはこちら
yohobrewing.com


同じくヤッホーブルーイングの、Amazon限定である「月面画報」も美味しくてオススメです。

[Amazon.co.jp限定]クラフトビール 月面画報 350ml×12本

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*1:もっとも僕的にはインドの青鬼の苦みは物足りないのですが……

日本ビールの祖先「ピルスナー・ウルケル」

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今でこそ様々なクラフトビールが出ていますが、日本の大手ビールは基本的にラガービールのうち、このピルスナーに属するものです。
そしてこの「ピルスナー・ウルケル」はそのピルスナーの開祖のような存在みたいです。ウルケルはベルギー語で元祖とかそういう感じの意味みたいです。「元祖ピルスナー」ってわけですね。

味の方は程よい苦みとフルーティな香りと味がしっかりとあるビールです。アルコールも4.5度で、炭酸もどちらかと言えばしっとりと大人しいですね。
ですが、嫌みになる甘さではないのでどんな料理にも合わせやすい味だと思います。

炭酸のパンチや麦芽の香り、ラガー特有の金属味などには欠けるため、アサヒのビールなどが好きな方には物足りなく感じるかもしれません。
反面、そういった喉越しだけのビールが苦手な女性の方にもオススメできる銘柄ですね。

ちなみに筆者は金属味のあるビールが苦手なのでウルケルは大好きです。
ベルギーのビールはフルーツや花を思わせるアロマが香るビールが多くて良いですね。変な癖も少なく、比較的入手も用意なので入門編にもちょうどいいビールだと思います。

麻で作られたビール「カンナビアビール」

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このハッピーなラスタカラー、レゲエ感バリバリな見た目ですがドイツ製のビールです。

いわゆるラガー、ピルスに属するビールです。
ちょっと変わっているのが、原材料に麻を使っているところ。もちろんTHCが入っていたりはしないので合法です。なので飲んでもアルコール以上にハッピーになったりはしないのであしからず。

無農薬の麦芽、ホップ、ヘンプ(麻)を使って作られた、大変エコロジカルなオーガニックビールです。
大麻というとドラッグだとかのイケないイメージがぱっと思い浮かぶでしょうが、なかなかどうして産業用としても優秀でロハスな方々からも注目を浴びている植物なんですな。

今でこそヘンプを使ったビールは沢山ありますが、このビールは1996年の3月より作られたはしりで、他のビールが麻の種子しか使わないのと比較して茎までもしっかり使っているのが特徴だとか。
さらに詳しいところは公式?ページを読むと良いのではないのかな。

www.cannabia.com

さて肝心の味の方ですが……独特の香りがするものの、最初の飲み口は普通のラガービールといった感じです。ドイツのビールにしては麦芽感がやや薄く感じるくらい、日本とかアメリカのラガーを彷彿とする薄さ。
が、最後の後味がなんとも独特。ホップを感じる暇もなくフワッと口を漂う青臭い香り……これがヘンプなんでしょうか。アジア雑貨? 古着屋? なんかそういう種類のアトモスフィアです。


まとめると、まずくはないです。でも特別美味しいかというとそんなこともない(笑)
スッキリしたラガーと微妙な青臭い香りで、夏にガブガブ飲むには良いビールかもしれませんね。

ちなみにお値段はお店で買うと大体350円くらいでしょうか。Amazonだとまとめ買いせねばならないのが痛いところですが、割と有名な銘柄なので酒屋やバーを回ると案外置いてあります。
珍しい物が好きな人であれば話の種に一度は飲んでおいても良いのではないでしょうか。

まぁ僕はこれに350円払うならもっと美味しい奴を飲みたいですかね!!

Cannabia カンナビア(瓶) 330ml×24本

Cannabia カンナビア(瓶) 330ml×24本